歯科相談コーナー

1年に1度は歯科健診を受けましょう

当健保では、保健センターにおいて実施する健診時に、歯科健診および歯・口の健康支援を実施しています。なお、郊外事業所、遠隔事業所においては巡回歯科相談を実施しています。それらの機会には必ず受診し、自分の歯や歯肉の健康状態を知りましょう。

定期的に歯のセルフケアをしましょう。

成人期に歯を失う最大の原因は、生活習慣による歯周病です。その歯周病の大半は、プラーク(歯垢)が原因で発症します。日ごろから自分の歯や歯肉の健康状態を知り、プラークの付着を防ぐセルフケアを身につけて、歯周病予防に努めましょう。

「歯の健康」の最大の目標は、歯の喪失を防止することです。自分の歯を60歳で24本以上(6024)、80歳で20本以上(8020)保つために、幼児期、学齢期、成人期と生涯を通じての目標が示されており、成人期においては歯周病予防が第一の目標となっています。

達成しよう! 歯の健康目標(健康日本21より一部抜粋)

歯の喪失防止の目標
  • 80歳で自分の歯を20本以上保つ。
  • 60歳で自分の歯を24本以上保つ。
  • 定期的に歯石除去や歯面清掃を受ける。
  • 定期的に歯科健診を受ける。
成人期の歯周病予防の目標
  • 歯周炎(歯周ポケットが4mm以上の中等度・高度の歯肉の炎症)を減らす。
  • 自分の口の状態に合わせて歯ブラシや歯間部清掃用具を使う。
  • 喫煙が及ぼす健康への影響についての知識を持つ。
  • 禁煙、節煙希望者は職場や市町村等の禁煙サポートを受ける。

たばこは歯周病の最大のリスク要因

たばこの煙には、4000種類の化学物質と200種類の有害物質、37種類の発がん物質が含まれています。また、喫煙が口腔の健康に与える影響も明らかになっています。

喫煙者と非喫煙者の口腔の健康に与える違い

  • 喫煙者と非喫煙者ではプラークの蓄積量にはあまり差がない。
  • 喫煙者では、炎症状況が隠されてしまう。
  • 喫煙者では、体が本来持っている免疫のはたらきが阻害されるために、歯周病の進行につながる。

つまり、歯周病の進み方に喫煙は大きな影響を与えています。当健保組合では、禁煙外来を行っています。詳細はお問合せください。

まずは自分の歯の健康チェック

図1

親知らずを除いた場合、永久歯の数は28本です。自分の現在の歯の本数を、しっかりと確認してください。

口臭はありませんか?プラークの付着、歯周病などで歯ぐきが健康な状態でないときは、口臭が強くなります。他に口が乾燥すると、口の中の洗浄や殺菌する働きが弱まり、口臭の原因になります。

日ごろから、うがいや水分摂取などをこころがけましょう。

セルフケアをマスターしましょう

歯磨きが上手な人は、歯周病になりにくいという調査結果があります。自己流では効果がありません。正しい歯磨き方法を習得してください。

図3

ブラッシング方法

プラーク(歯垢)を落とすのに効果的なブラッシング方法として、今ではブラシの毛先を使う方法(1〜4)が主流になっています。

1.スクラッビング法

スクラッピング法歯と歯ぐきの境目を磨くのに効果のある一般的なブラッシング方法。歯ブラシは毛先が短めのタイプを使用。
歯ブラシの毛先を歯面に対し垂直に押し当て、小刻みに動かし、毛先が歯と歯の隙間まで十分に行き届くようにする。この際、大きく動かしすぎて、歯の表面だけを磨く横磨きにならないように注意する。

2.バス法

バス法プラーク(歯垢)のつきやすい歯と歯ぐきの境目、歯周ポケット内の清掃を重点的に行う方法。歯ブラシは毛先のやわらかいタイプを使用する。
 歯ブラシを45度の角度で当てて毛先を歯周ポケットの中に入れ、細かく振動を与えるように磨く。辺縁歯ぐきのマッサージを行うもので、歯周病の治療や予防に効果的。

3.1本ずつの立て磨き

1本ずつの立て磨き歯並びの悪い人にとくに勧められる方法。ほぼ円柱形の1本の歯を六面体と考え、表側の正面と左右、裏側の正面と左右の6つの方向から、毛先を直角に当て1本ずつ丁寧に磨く。

4.フォーンズ法

フォーンズ法毛先を直角に当て、円を描くように磨く。臼歯部は歯面に直角に当て、近遠心方向に往復運動する。刷掃効果は低めだが、簡単なので子供に向く方法。

歯磨きに関するポイント

年齢、歯や歯ぐき、歯並び、あごの大きさなど口の状態にあったものを選ぶ。なお、歯ブラシが大きすぎると奥歯まで届かないため、心持ち小さめのものを選ぶ

  1. 年齢、歯や歯ぐき、歯並び、あごの大きさなど口の状態にあったものを選ぶ。なお、歯ブラシが大きすぎると奥歯まで届かないため、心持ち小さめのものを選ぶ
  2. 必要以上に力を加えると歯や歯肉を傷つけるため、ブラッシング圧に注意する。
  3. ブラッシングの順番を決め、いつも決まった場所から1本の歯も残さないように、丁寧に磨く。
  4. 歯ブラシは毛先を意識して小刻みに動かし、1〜2本ずつ丁寧に磨く。
  5. 歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの間に当てて、歯ぐきを傷めないように力を抜いて磨く。
  6. 歯ブラシは約1ヶ月を目安に交換するが、個人差がある。
  7. 使用後は流水下でよく洗い、乾燥させる。

[参照] 米満正美:予防歯科実践ハンドブック、第1版、医歯薬出版、p68〜69、2004